豊川市で自然災害に強い注文住宅を!家づくりで意識したい水害対策と耐震性

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豊川市で自然災害に強い注文住宅を!家づくりで意識したい水害対策と耐震性

  • 伊藤博昭
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    伊藤博昭

豊川市で自然災害に強い注文住宅を!
家づくりで意識したい水害対策と耐震性

 

ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性

 

土地探しの気になるポイントとして、土地の地盤や自然災害危険度など、住宅の安全面が挙げられるでしょう。

 

今回は、愛知県や豊川市が公開しているハザードマップをもとに、災害危険度の高いエリアを確認していきます。

 

過去の水害事例や現在の被災者支援制度もまとめました。水害に強く耐震性の高い家づくりのポイントも必見です。注文住宅の建築を検討している方は、ぜひチェックしてください。

 

豊川市に流れる河川などの水質について

 

豊川市内には一級河川である豊川をはじめ、紫川・御津川・音羽川・白川・佐奈川・西古瀬川など多くの河川が流れています。市の南部からは三河湾が望める地勢です。

 

豊川市では主要13河川(18地点)で水質状況(水質の汚濁など)についてチェックされています。
また、豊川市のホームページでは、大雨など災害発生時に備えて河川の水位・氾濫状況をカメラ映像で確認することが可能です。

 

参考元:豊川市|豊川市の地勢

 

参考元:豊川市|河川情報

 

参考元:豊川市|河川水質状況

 

参考元:豊川市|河川情報(カメラ画像・水位情報・雨量情報等)

 

豊川市の「洪水ハザードマップ」で水害の可能性についてチェック

水害イメージ

 

まずは、豊川市の洪水ハザードマップで水害の可能性について見ていきましょう。

 

洪水ハザードマップを確認すると、豊川(豊川放水路)の一帯が洪水浸水想定区域となっています。最も洪水被害が深刻な場所では、浸水予想5~10mです。

 

指定避難所とされている麻生田地区市民館・三上地区市民館・下郷地区市民館・小坂井高等学校の周辺は、家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)とされている範囲もあります。このエリアは、洪水や氾濫流により家屋の流失・倒壊の恐れもあるため、非常時は指定避難所も使用できず、立ち退き避難が必要です。

 

豊川市の洪水ハザードマップは、他にも高潮が発生した場合の浸水想定区域、佐奈川水系・音羽川水系・御津川水系紫川の洪水浸水想定区域などが掲載されています。
河川の周辺で土地探しをする場合には、これらの洪水ハザードマップを確認しておきましょう。

 

豊川市で過去に起きた洪水被害

豊川市では、過去にも台風を起因とする洪水被害が何度も発生しています。

 

1979年10月に起きた台風20号による洪水では、大雨により石田地域の水位が7.42mにも達し、家屋が全壊流失、床下床上浸水した家屋が200棟以上に及びました。

 

また、2023年6月の台風2号の影響もまだ記憶に新しいと思います。
台風2号の影響で発生した線状降水帯が記録的豪雨をもたらし、豊川市と豊橋市に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。
大雨により、放水路の水位は観測史上最高の9.74メートルとなり、車の水没によって1人が亡くなるなど大きな被害を及ぼしました。

 

豊川流域は河川の氾濫が繰り返されていた地域でもあるため、リスクを理解し水害対策をきちんと進めていく必要があるでしょう。

 

参考元:豊川市|豊川市洪水ハザードマップ

 

参考元:豊川市|豊川市洪水ハザードマップ2023

 

参考元:国土交通省|水害と治水事業の沿革

 

豊川市の「防災マップ」で液状化危険エリアを確認しよう

ハザードマップ、防災地図のイラスト

 

液状化とは、水分を多く含んだ砂の層が液体状になり流動化する現象です。地下水が砂とともに吹き上げられ、建物や電柱が傾いたりマンホールが浮き上がったりするような現象が起きます。
では、豊川市の液状化危険度を見ていきましょう。

 

防災マップを見ると、市内では南西から南東にかけて液状化の危険性があると示されています。
特に液状化被害が懸念される場所は、三河湾に面する御津町佐脇浜などです。この土地は海岸沿いの埋立地であるため液状化が起きやすく、危険度が極めて高いとされています。

 

参考元:豊川市|豊川市防災マップ

 

参考元:豊川市|震度分布図・液状化危険度マップ

 

参考元:国土交通省北陸地方整備局|液状化Q&A

 

参考元:東京都都市整備局|液状化現象って何?

 

豊川市内の土砂災害・津波などの水害情報は「マップあいち」をチェック!

住宅(水災被害)

 

水害や地震など自然災害に強い家づくりのポイント

 

土地探しの際、その土地にはどのような自然災害の可能性があるのか、しっかり把握しておきましょう。住もうと思っている土地の災害事例、周辺のハザードマップをチェックしておくと安心です。水害と地震の両方に強い家づくりを意識していきましょう。

 

水害対策としては、床上浸水防止に焦点を合わせることが大切になります。敷地全体を高く(かさ上げ)したり、家の基礎を高くしたりすることで、水害時の被害が最小限に抑えられるでしょう。

 

家の耐震性を上げるためには、耐震・制震・免震を考慮した家づくりが大切です。なかでも、建物に直接揺れが伝わらない構造である「免震住宅」は、住宅へのダメージが最小限に抑えられ、最も優れた地震対策といわれています。

 

免震住宅を建てる方や土地の地盤に不安がある方は、地質調査の専門家に相談して、建設前に地盤改良工事を行なうことをおすすめします。

 

参考元:国土交通省|水害対策を考える

 

注文住宅を建てるべき安全なエリアはどこ?

 

液状化による地盤沈下で沈んでしまった住宅イラスト

 

豊川市で水害や地震による液状化被害が受けにくい場所はどこなのでしょうか。

 

水害・液状化の危険性が高い場所は、内陸部の河川沿いにある低地や埋立地、臨海部の三角州地帯、海岸に近いエリアです。そのため、できる限り丘陵など高台になっている土地がおすすめです。

 

豊川市標高マップを見ると、豊川市役所・諏訪町駅の周辺や八幡駅周辺は、標高が10.1~15.0mあります。海岸や河川に近い土地と比べて、標高の高めのエリアといえるでしょう。

 

参考元:豊川市|防災対策Ver.7

 

参考元:豊川市|豊川市標高マップ

自然災害発生時に受けられる、豊川市の保証制度など

 

役所の補助金制度

 

豊川市では、自然災害による被災者に対してさまざまな保証制度があります。
一部を紹介しますので、詳しくは豊川市ホームページを確認してみてください。

 

・被災者生活再建支援金の支給
・災害見舞金の支給
・災害弔慰金の支給
・災害による心と身体の健康支援
・国民健康保険料の減免
・保育料の変更など

 

参考元:豊川市|被災者支援窓口一覧

 

参考元:豊川市|災害弔慰金・災害援護資金などの支援について

 

豊川市の安全安心な家づくりのご相談は株式会社イトコーまで!

 

豊川市での水害対策と耐震性についての情報をご紹介しました。
株式会社イトコーは、豊川市・豊橋エリアを中心に家づくりのお手伝いをしています。お客様の安心安全な暮らしをお届けするために、建物性能の向上など地震に強い家づくりを目指しています。注文住宅に関する疑問がありましたら、イトコーまでお気軽にご相談ください。

 

 
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記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行

 

一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。