Nature
自然素材を使う

木を使う理由
日本で住宅の建材として古来より親しまれている木は、住む人に様々なメリットをもたらしてくれます。
その一つは、天然の調湿作用。ジメジメした季節でも室内はカラッと快適、冬は過度の乾燥を防ぐ効果が期待できます。
また、木の断熱性はコンクリートの約10倍。冬でも肌に触れた時に過度に冷たくなく、小さいお子さんにも優しい肌触りです。
さらに、木には健康効果があることも知られています。木から放出される「フィットンチッド」に抗菌・鎮静などの作用があり、木がいつも身近にあることで、心身のリフレッシュ・リラックス効果が期待できます。
アトピー、喘息、シックハウスなどの原因となるホルムアルデヒドを含まないので、アレルギーの方も安心して住まうことができます。

木は経年美化する素材
本物の木は、使い込むほどに美しく飴色の艶を増していくことが大きな魅力です。
愛着を持って住まう家の飴色に光る床材には、「傷も味わいであり、家族の成長の歴史である」と感じさせてくれる力があります。
一般的な建材のように、新品の時が一番きれいで後は古びてしまう・・・という素材とは違い、美しく変化を重ねていく本物の木は、永く大切に住み続ける家にふさわしい素材だと考えています。
家族の歴史を支えていく家。
いつまでも愛着を持って豊かに暮らせる家。
そんな家をつくることが、私たちの目標です。

呼吸する壁
産業廃棄物のおよそ80%が、建物の解体や建築現場から出る廃材だということをご存知ですか?悲しいことに、それらの多くは廃棄された後、土壌を汚染し続けます。
イトコーが内壁材としてよく使用している「モイス」は、天然のバーミキュライトを主原料としたセラミック状のボード。
とても丈夫で優れた気密性・断熱性・調湿性があり、シックハウスの原因となる化学物質を吸着・分解します。また、燃えない、腐らない、シロアリの蝕害を受けないという特徴があり、将来、役割を終えて廃棄されても土壌改良剤として生まれ変わります。
さらに「モイス」は、とても施工しやすくいつどこで使用しても同じ性能が保証されているという現代的なよさも併せ持ちます。

自然素材の断熱材
イトコーでは、原材料の約80%が新聞紙のセルロースファイバー断熱材を使用しています。
この断熱材は、木質繊維を分離したパルプからつくられています。そのため、木と同じ性質を持ち、グラスウールなどの無機繊維系断熱材にはない多くの長所があります。
その一つに木質繊維の中にある小さな空気の粒があります。セルロースファイバー断熱材は、様々な繊維が複雑に絡み合っています。この絡み合った繊維が空気の層をつくり、さらにその繊維1本1本の中にも空気胞が存在しています。
これらの効果により高い断熱性に加え、吸音効果も生まれます。
さらに、木質繊維がもつ吸放湿特性により年間を通じて壁の中を適度な湿度に保つことが出来ます。