設計
M.Sugino
現在、イトコーの設計リーダーとしての活躍している杉野さん。 イトコーで建てた杉野さんのご自宅に伺って、さまざまなことをインタビューさせていただきました。

杉野さんの普段のお仕事内容を教えてください。
お客様から建築のお申込みをいただいた後、お客様からどんな暮らしをしたいのかのイメージを伺い、それをもとに家のプランや仕様を決定していく仕事です。 ご要望をもとにプランを描き「このプランでいこう」と決まったら、お見積を出し、具体的にどこにどんな素材・建材を使うか、色はどうするか等の仕様を決めていきます。 そうして、家の図面と基本仕様が決まった後は、現場監督に仕事を引き継いでいきます。
設計の際に気をつけていることはありますか?

当然のことですが、お客様のご要望をよく聞いて、それをできるだけ叶えることでしょうか。 そこにイトコーの「自然とともに、愉しく健康的に暮らす」という考え方をできるだけ盛り込むようにしています。 例えば、これはイトコーの「伝統」とも言えるものなんですが、可能なら東側の角に吹き抜けをつくって、朝の光をダイニングにたっぷり採り込めるようにします。 朝に充分に光を浴びると、1日を元気に過ごせますからね。冬は光をたっぷりと採り込み、逆に夏は工夫して日よけができれば、光熱費の負担も減らせます。 また、家事のストレスをなるべく減らせるように家事動線を工夫したり、キッチンをアイランド型にすることで、お母さんが家族とコミュニケーションを取りながら愉しく家事ができるように工夫しています。 あとは、キッチンとリビングが親密な距離感になるように心がけたり、なるべく仕切りを少なくしてお互いの気配が感じられる空間にすることで、家族がお互いの息づかいを感じながら仲良くコミュニケーションを取れる間取りを目指していますね。 それと、予算の制約もありますが、その中でできるだけ自然に近い素材を使う提案をしたいと思っています。 その他にもいろいろあるんですが、設計は細かいことの積み重ねなので言葉で説明するのは難しいですね・・・。
では、この家(杉野さんのご自宅)についてこだわった部分を伺ってもいいでしょうか。



この家の敷地は48坪なんですが、旗竿地なので家が建っている部分は実際は30坪ほどの狭小地なんです。 設計の人に多いかもしれませんが私も小さい家が好きで、コンパクトで居心地がいい家に暮らすことに憧れがありました。 夫婦2人ということもありますが、この家もかなり小さくしています。 家の中心はやはりキッチンだと思います。 対面キッチンにすることで作業を手伝いやすかったり、1人がキッチンで作業しながらテーブルのもう1人との会話がしやすいのが気に入っています。 コンパクトな家でスッキリ暮らすために気をつけていることはなるべく物を買わないことですね。 もし買った時はその分を減らすようにして総量が増えないように気をつけています。 あと、これは設計の工夫ですが階段の途中に本棚を作って階段を読書スペースにしています。こういう工夫が好きなんですよね。 デザインで気に入っているのは壁に栗材を使っているところですね。 ザラついた味のある素材がいいですよね。 あと、春に近所の公園の桜の景色を切り取る窓から花見ができるところも気に入っています。






ありがとうございます。杉野さんの設計のこだわりが伝わってきました。
次に杉野さんの人となりを知るために、経歴を伺ってもよろしいですか?
イトコーには、名前がまだ「伊藤工務店」だった頃に、高校卒業後に新卒で入社しました。 ちなみに高校は現イトコー会長と同じ高校です。 入社後は現場監督の見習いからスタートしまして、その頃は今より住宅は少なくて工場・学校などの施設建築を手がけることが多かったです。 そうしてしばらく経験を積んだ後、はじめて住宅の現場監督を1人で担当させてもらいました。これは楽しい仕事でしたね。 その後1・2年アフターの仕事を経験して、以前からやってみたかった設計に異動になりました。 その頃はイトコーはOMソーラーの住宅を手がけ始めていたので、普通の家と、OMソーラーの家とどちらも経験できたのはよかったと思います。 設計の仕事を始めたのは30歳を過ぎてからで遅かったですが、現場の経験があると、実際に建物が建つ様子を思い浮かべながら仕事ができるのがいいところだと思っています。 「この土地だと建て方はこの道から入ってこういう風にやるな」とか「構造はこうしたら強度は大丈夫だな」とか、そういうことは現場を経験してないと分からない面もありますからね。

最後に杉野さんの趣味を聞かせていただけますか?
旅行が好きですね。夫婦で行くことも、1人で行くこともあります。 この間の週末も小旅行ですが蓬莱山に1人でぶらっと行ってきました。滝を見たりして、やっぱり自然が好きですね。 京都や奈良で古い建物を見てまわるのも好きです。 こうしたところで感じる「居心地のよさ」を設計の仕事にも生かせたらなと思っています。
