- 広報のブログ
- 2026.5.25
【豊橋市】古いアパートを壊さず再生。ヴィンテージアパート再生見学会レポート|コーポM2A
古くなったアパートや借家を、「壊して建て替える」以外の方法で活用できないか。
そんな問いに対する一つの答えとして開催したのが、豊橋市菰口町で行われた「ヴィンテージアパート再生見学会」です。
2025年5月9日(土)・10日(日)の二日間で、約120組の方にご来場いただき、大盛況のイベントとなりました。
古いアパートや空き借家の活用方法、低コストでのリノベーション、DIYを取り入れた店舗づくりなどに関心を持つ方々から、多くの反響をいただきました。
古いアパートを壊さず再生する「コーポM2A」プロジェクト

今回の舞台となったのは、豊橋市内に佇む「コーポM2A」。
老朽化と耐震性の課題を抱えた、築年数の経ったアパートです。
建物が古くなると、多くの場合「取り壊して新しく建て直す」という選択が取られます。
しかし解体には大きな費用がかかり、新築となればさらに多くのコストが必要になります。
特に、相続などで古い借家やアパートを引き継いだ方にとって、
- 活用方法がわからない
- 解体費用が負担になる
- 空き家状態になっている
といった悩みは少なくありません。
本プロジェクトでは、設計事務所M2A主宰・芝浦工業大学准教授の水谷晃啓さんの設計のもと、建物の安全性を確保するための最低限の耐震補修のみを実施。
そのうえで、内装はテナント(入居する店舗や事業者)がDIYで仕上げていくという、新しい借家再生のかたちを実践しました。
「全部を新品にする」のではなく、“今ある建物を活かす”という考え方です。
スケルトン状態を公開した、珍しい見学会
今回の見学会では、耐震補修を終えたあとの「スケルトン状態」をそのまま公開しました。
壁や床を仕上げる前の、建物の骨格が見える状態をご覧いただける機会は珍しく、多くの方が興味深そうに見学されていました。
普段の完成見学会とは異なり、
- 建物の構造
- 補強方法
- 素材感
- 古い建物の魅力
をリアルに感じていただけたことも、今回の特徴のひとつです。
「古い建物でも、こんな活かし方ができるんですね」
そんな声も多く聞かれました。

「かっこいい」の声が集まった、シャビーな外観デザイン
会場で印象的だったのは、来場者の皆さまの反応でした。
錆びた外壁をきれいに塗り直すのではなく、 時間を重ねたシャビーな風合いをあえて残した今回のデザイン。
- 「かっこいい」
- 「こういう雰囲気好きです」
- 「こんな場所でお店をやってみたい」
そんなポジティブな声が次々と上がりました。
否定的なご意見はごくわずか。
長い時間をそこに佇んできた建物の趣を、「味」として受け止めてくださる方が、こんなにも多くいることに、スタッフ一同背中を押される思いでした。
「こんな場所でお店をやってみたい」 そんな声も多く聞かれました。

そういった方に向けて、イトコーでは古い建物や空き物件の活用・ご紹介も行っています。
現在募集中の物件や、リノベーション可能な物件情報は、 こちらの不動産サイトからご覧いただけます。
借家オーナーや出店希望者から具体的な相談も

当日は、
- 「実際にこういう建物に入居したい」
- 「自分の借家でも、こういった再生提案はできますか?」
といった具体的なご相談も複数いただきました。
来場者の中には、
- 古い借家を所有している方
- 空きアパートの活用に悩んでいる方
- 初期費用を抑えて店舗出店したい方
なども多く、今後打ち合わせへ進む予定の方もいらっしゃいます。
DIYを前提とした今回の取り組みは、 「低コストで始められる店舗づくり」の選択肢としても関心を集めていました。
「壊さない」まちづくりという選択肢



全部直さなくていい。
壊さなくていい。
最低限の補強と、使い手の創意工夫によって、 建物は新しい命を持つことができます。
今回の見学会を通して、 「古い建物を残しながら活かす」という考え方に、 多くの共感が集まりました。
水谷晃啓さんとともに進めてきた借家再生プロジェクトは、 これからさらに前向きに歩みを進めていきます。
イトコーでは今後も、
- 古い借家の活用
- 空きアパートのリノベーション
- 低コスト改修
- 耐震補修を含めた再生相談
など、地域の建物と人をつなぐ取り組みを続けてまいります。