イトコーで長年、住宅営業に携わり、2022年からは不動産に移られたという清水さん。 イトコー入社からの自らの考え方の変化や学んだことなどを中心に、話を伺いました。
清水さんのイトコー入社の経緯を教えてください。
2007年、30歳の時に中途入社でイトコーに入りました。 もともとは名古屋でイベントホールの運営管理の仕事をしてたんですが、生まれ育った豊橋にいつかは戻りたいという気持ちがあったのと、母方の祖父が建具屋さんで、木工とか暮らしに携わる木を扱う仕事に興味があったんですね。 それで28歳の時に意を決して、岐阜県にある「森林文化アカデミー」という学校で木造建築を学ぶことにしました。 「森林文化アカデミー」にはコーチ(イトコー現会長・伊藤正幸のこと)が関わっていたんですね。 それで卒業後は豊川・豊橋エリアの工務店であるイトコーにお世話になることに決めました。
入社後はどんな感じでしたか?
実は入社後は設計がしたいと思っていたんですが、配属されたのは新築営業でした。 営業をやるとなると、木造建築の知識だけでは厳しかったですね。営業にはやはりローンのことや法律などの知識も必要になります。 2年くらいしてそういった知識がついてきてから、徐々に営業がきちんとできるようになってきたと思います。 ちょうど入社した年に子供が産まれたこともすごく良かったと思っています。 小さな子供のいる暮らしが自分ごととして現実的に考えられるようになって、お客さんに伝える内容にも説得力が生まれたんじゃないかなと思うんです。
でも今になって考えると、営業し始めの頃は、「こういう家がいいんだ」という自分の中の思い入れが強過ぎたところがあったかもしれません。 やはり大事なのはお客様の考えをよく伺うことだと思います。 話をよく伺って理解した上で、イトコーの考え方・価値観を伝え、すり合わせをしていくのが営業の醍醐味で、その結果、住まい手・つくり手の双方に大きな満足が得られるんだ・・・・営業の経験を積み重ねることで、そう考えられるようになりました。 幸い、イトコーのお客さんは「自然とともに、愉しく健康的に暮らす」という会社の価値観にひかれて来られている方が多いので、私たちの家づくりに興味・関心を持って来られる方と仕事できるのは、本当にありがたいことだと思っています。 長く住んだお客様に久しぶりに会いに行って「建てて良かった」と言っていただけることも多いんですが、そうした時は本当に嬉しいですからね。
イトコーで建てたご自宅は小さな家で、上手に住みこなされていると聞きました。
イトコーで自宅を建てたのは2010年のことです。
新築する時は、私も妻も、小さな家で上手くやりくりして暮らしたいという思いを持っていました。 夫婦の理想が「9坪ハウス」だったんです。(※「9坪ハウス」は、昭和を代表する建築家の増沢洵による狭小住宅の代表作『吹抜けのある家-最小限住居』のこと) 小さい家ですが、これだけの広さがあれば快適に暮らせるんだという、サイズ感とか、使い勝手とかは自分の家で学んだところも大きいですね。
最後にプライベートの趣味について伺ってもいいですか?
今は仕事に精一杯であまり余裕がないところもありますが、暮らしのことは好きでますね。器とか家具とか、木の家に合う、生活の道具が好きです。 営業をしていた時は、同じ年代の方々を相手にすることが多かったので、そうしたことの趣味も合って話もしやすかったですが、これから家を建てるのはひと回り下の世代になってくるので、そうした人達の趣味にもアンテナを張っていかないとなと思っているところです。