• 三代目のブログ
  • 2025.5.26

いい家とは何か。私たちが問い続ける家づくりの姿勢

工務店が技術力を高めるために

イトコーには、デザイン会議」と呼んでいる時間があります。
完成した家を細かいところまで見て、、スタッフ同士で照明や天井の高さ、コンセントの位置などをはじめ、建物と暮らしを深く話し合う。
一見すると地味な時間ですが、イトコーにとっては家づくりの未来を描くための大切な時間です。
いい家とは何か。私たちが問い続ける家づくりの姿勢|株式会社イトコー

原点は、修行時代に出会った“工務店・シンケンの背中”

私が若い頃、修行させていただいた工務店・シンケン(鹿児島)では、
お引き渡し後の現場にスタッフ全員が集まり、「もっと良くするには何ができるか」と真剣に語り合っていました。

立場を超えて、全員が職人のように家づくりと向き合っていた。
その姿に、私は深く心を打たれました。

シンケンのように、想いを重ねて家づくりに取り組む組織にしたい。
それが、今のイトコーのデザイン会議の原点です。

見た目ではなく、暮らしを整える“デザイン”

私たちが言う「デザイン」は、見た目の美しさだけを指していません。
どんな風に暮らしたいか。
どんな時間を過ごしてほしいか。
暮らしそのものを整えるための考え方だと思っています。

だからこそ私たちは、天井スイッチの高さ、窓の位置や大きさ、そして洗面所のコンセントひとつにも、真剣に向き合います。

それは、「もっと使いやすく」「もっと気持ちよく」
お客様にとって、もう一歩心地よくなるにはどうしたらいいかを考える時間でもあります。
いい家とは何か。私たちが問い続ける家づくりの姿勢|株式会社イトコー

この組織には、文化が育ってきている

「もっと良くできるかもしれない」
そんな言葉が自然と飛び交うようになってきた今、
私はイトコーの組織全体から、家づくりに真摯に向き合う文化が育ってきているのを感じます。

スタッフ同士が立場を超えて意見を交わし、
他人の気づきを受け止めながら、自分の視点を磨いていく。
その積み重ねが、これからの住まいをもっと良くしていくと信じています。

“いい家”は、未来に向かって育っていくもの

「いい家」とは何か――
その答えは、きっと誰かが決めるものではありません。
でも、この問いを忘れずに、問い続ける姿勢こそが、私たちの家づくりにとって、最も大切な軸になると私は思っています。

完成した後にも、こうして仲間と語り合い、このあと続く暮らしや住まい手の想いを重ねながら、また次の一棟に向き合っていく。
その積み重ねこそが、未来の「いい家」につながっていくのだと、私は信じています。